Q7.仕事のコントロール度が高いと良いことがあるのか?

 
Q. 仕事のコントロール度が高いと良いことがあるのか?
 
※ 職場の仕事の方針に自分の意見を反映できたり、自分のペースで仕事を行うことができる
A. Yes 仕事のコントロール度が高いと営業成績も良い傾向がみられる

 
仕事のコントロール度が個人および組織にどのような影響を与えるか、ストレスチェック(職業性ストレス簡易調査票)の「仕事のコントロール度」の集団分析スコアを用いて確認してみました。ストレスチェックの「仕事のコントロール度」は、「自分のペースで仕事ができる」、「自分で仕事の順番・やり方を決めることができる」、「職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる」の3つの設問から構成されており、仕事の裁量権や自律的に仕事ができている程度を測っています。
 

 
仕事のコントロール度は営業成績にプラスの影響がみられます。図7-1は、2019年度の仕事のコントロール度のスコアが上位25%、下位25%の営業拠点を抽出し、当年度の営業目標の達成状況を比較したものです。上位25%に属する営業拠点の方が営業目標の達成率(達成するかしないか)が高いことが示されています。また、仕事のコントロール度は仕事の量的負担感とも関係します。図7-2では2019年度の仕事のコントロール度のスコアが上位25%、下位25%の営業拠点の「心理的な仕事の量的負担感」(ストレスチェックのサブカテゴリー)を比較しています。仕事のコントロール度が高い職場は低い職場よりも、心理的な仕事の量的負担感が有意に低いという結果がでました。
 
仕事のコントロール度が高いと営業成績が良くなる、仕事の量的負担感が抑えられるという今回の分析の結果から、裁量権があり自律的に仕事ができる環境は生産性を高める重要な要素と思われます。
 

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