日本経済新聞社「日経ヴェリタス」プロが解説のコーナーに、新添上級研究員の連載「自動運転、開発競争を追う/第4回(2024年9月22日付)」が掲載されました。(2024年9月1日号から全5回、毎週日曜発行)
日本経済新聞社「日経ヴェリタス」 プロが解説 のコーナーに、上級研究員: 新添麻衣 の連載「自動運転、開発競争を追う」の第4回(2024年9月22日付)が掲載されました。
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第4回は、「高速道路限定で解禁、車内の過ごし方に変化」です。
―第4回では、一部の地域でマイカーとしても入手可能になった乗用車・自家用車の自動運転にフォーカスしています。
ー乗用車の分野では、レベル1⇒2⇒3と段階的に機能が進化しており、自動車メーカーを中心とした開発が進んでいます。
世界初のレベル3の量産車は、2021年3月に日本で100台限定で販売されたホンダ・レジェンドでした(現在は販売終了)。
その後、メルセデス(ドイツと米国の一部の州)とBMW(ドイツ)がオプション機能としてレベル3の機能を販売しています。
ー国連WP29での協議に基づき、レベル3の機能のODDが定められており、
当面、利用場面は高速道路に限定され、各社とも渋滞時に時速60km/hの速度で前方車両に追随する形で自動運転する機能となっています。
ーODDは限定的ですが、自動運転機能の作動中は、人間の運転者の前方注視義務が免除されました。
これにより、スマホを操作したり、液晶で動画を見たりしても、道交法違反にはなりません。車内での新しい過ごし方が始まるのがレベル3です。
ただし、レベル3は、自動運転システムで対応できない場面になると、アラートを発して人間の運転者に運転の交代を求めます。
そのため、運転者はいつでも運転行動に戻れる状態を維持している必要があり、眠ることはできませんし、飲酒ももちろん禁止です。
※全文はこちら(日経ヴェリタス購読者限定)⇒https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83560210Z10C24A9K14900/
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※ご参考:マイカーの自動運転に関するレポート(拙稿、24年7月発行)↓↓
自動運転レベル3:乗用車・マイカーの自動運転の現在地 ~ホンダ、メルセデス、BMW~
https://www.sompo-ri.co.jp/topics_plus/20240702-12889/
※なお、第4回発行後の最新情報として、メルセデスがドイツで2025年初頭から、
時速95kmまでスピードを出すことが可能な、世界最高速度のレベル3機能の発売を予定しているとの発表がありました。
引き続き高速道路限定で、既存の自動車に対するアップデートは、OTA(無線通信)によって行われます。 (新添)